群馬県太田市にある藪塚温泉(やぶづかおんせん)の「やぶづか温泉ホテルふせじま」に宿泊した際のレポートです。
源泉名:やぶ塚温泉(厳理水)
泉質:弱アルカリ単純泉 (メタけい酸・炭酸水素ナトリウム含有)
pH8.6
成分総計0.50082g/Kg
源泉温度:16.5℃
温泉特徴:とろりとしたからだが暖まる温泉
加温あり・加水あり
循環あり・消毒あり
露天風呂あり
混浴なし
貸切風呂なし
リンスはシャンプー別タイプ
シャワーは節水型・圧力激弱
ベビーバスなし
温泉ソムリエより一言
藪塚温泉は昔からの自噴の源泉がひとつあり、その他2つは動力汲み上げのようです。
なお、内風呂だけで小さめの「あさひの湯」は、入浴しますと、明らかに感触が違いました。
なんというか「トロっと」した感じで、展望風呂がある長者の湯とは、源泉が違うのかも知れません。(掲示は同じ源泉になっている)
藪塚温泉は、新田義貞が鎌倉へ進軍したあと、傷ついた武将を藪塚温泉にて療養させたと言う伝承があることから「新田義貞の隠し湯」とも言われています。
ただ、源泉の泉温は16.5℃と、サウナのあとに入る冷水並の冷たさですので、普通に湧き水といったところでしょう。
そのため、本当に隠し湯だったのかな?と調べてみましたら、巨岩の割れ目から湧き出ていたようですが、なんでも、昔は温水だったそうです。
しかし、馬が温泉に飛び込むと、嵐が起こって冷水に変わったしまったとありますので、大地震でもあったのかな?と感じますが、その後、沸かして入浴していたようですので、鎌倉時代にはすでに沸かしていたのかも知れません。
温泉神社もありますので、古くから湯治客がいたのは間違いないでしょう。
昔から「やぶ塚」の湯は神経痛に効くとされていたようで、腰が立たない人が1〜2週間の湯治をすると、歩いて帰れるようになったと言います。
それは「よく体が暖まる湯」だからでしょう。
そのため、冷泉の沸かし湯ではありますが、古くから良い温泉と言われている温泉は、やっぱり良い訳でして、この太田市近辺ではお勧めの温泉であることは間違いありません。
温泉クチコミ情報
藪塚温泉には5軒の旅館がありますが、温泉なのは3軒だけで、そのうち「ふせじま」さんが一番大きな温泉旅館となります。
浴室はエレベーターを上がった6階(最上階)にあります。
当サイトでは、シャワーの水圧も常にチェックして表記させて頂いておりますが、ものすごく水圧が弱かったです。
シャワーが流し放題なのは良いのですが、水圧が激弱すぎて、髪の毛のシャンプーを洗い流すのに普段の「3倍」以上の時間がかかり、ずっと上げている腕が筋肉痛になったのが難点でした。
しかも、シャンプー、完全に流しおとせていない感も残りました。
でも、展望大浴場は、6階の西側にある、夕方には浅間山の向こうに沈む夕日も見えて、展望が素晴らしいです。
関東では、このように展望が良い温泉旅館は、あと筑波山くらいですので、お勧めです。
※トップ画像は施設HPより拝借。
日帰り入浴
日帰り入浴は朝11時~16時(最終受付)です。
レンタルタオル1枚がついており、無料広間も利用できます。
日帰り入浴料金
大人1200円
※三日月村を先に利用すると割引券も言えばもらえます。
施設
明治5年創業の温泉旅館が「ふせじま」さんですが、現在の建物は近代的な6階建てです。
玄関を入って左手奥にフロントがあります。
脱衣場は少々のアメニティー類、ドライヤー、無料の冷水がありました。
カゴ式のため、貴重品類は、6階の無料休憩室の隣にある「貴重品ロッカー」にしまいたいところです。
日帰り入浴の場合、入浴だけ以外に、ランチや夕食がセットになった事前予約プランもあります。
宿泊の場合、タオル類は客室から持参となります。
宿泊する場合の客室ですが、通常プランは仲居さんによるお茶出しがあり、夕食中に、ふとんが敷かれるパターンです。
冷蔵庫には瓶ビール(中)が有料で入っていましたが、無料の冷水ポットもありました。
トイレはオシュレットで、テレビはBS放送は映らないです。
部屋の消臭スプレーなどはなしと、まぁ、昔ながらのサービスといった感じで、色々な旅館に泊まりますが、正直なところ、食事・飲料は若干高めと言う印象です。
最近は居酒屋なども安い傾向がある(要はデフレ傾向)ので、それに慣れてしまっている自分もありますが、参考までに瓶ビール(中瓶)が820円でした。
中瓶で800円程度は、まぁ、旅館では仲居さんのサービス料(チップ代)も含まれますし、普通と言えば普通なのですが、翌朝、3000円ほどの飲み代が、カード決済ではなく現金払いしかできなかったのは残念です。
最近は、500円程度でも、カード決済できる旅館ばかりに宿泊していたため、カード決済できないのは、本当に残念でした。
なんでも、1万円以上にならないと、カード決済不可だそうです。
宿泊費は2万円越であり、事前にカード決済済でして・・・、もう、こんな話は、辞めときますか・・。
次回宿泊するとしたら、朝食つきのみで、お世話になりたいと存じております。
珍しいと言えば、朝には読売新聞もドアの外に置かれていましたが、新聞サービスは最近では高級ホテルでのサービス並みです。
このように、よくもわるくも、昔ながらのサービスが貫かれている温泉旅館でした。
ぜひ、その古き良き時代のサービスを、続けて頂き「昔ながらのサービスの伝統」を後世に残して頂ければと願っております。
大浴場は朝9時まで利用できますが、サウナとは夜9時と早めに終わります。
なお小さめの「あさひの湯」(中浴場)も、夜は9時に閉鎖(消灯)されるようですので、早めに入浴しておきましょう。
大小の宴会場もあり、12月には忘年会として宿泊される会社さんもおられるようです。
この付近は、大きな温泉宿もないので、貴重な存在と言えるでしょう。
宿泊する場合には下記が予約も簡単です。
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奥さんの感想
あさひの湯は真っ暗で入れませんでしたが、大浴場の湯はぬるめで、体がポカポカになりました。
交通アクセス
電車の場合、特急・りょうもうも停車する東武桐生線・藪塚駅から徒歩約15分となります。
「ふせじま」さんでは電話すれば無料送迎もあります。
クルマの場合、駐車場は5箇所あり、旅館の道路反対側が一番近い駐車場ですが、道路を渡る際には充分にご注意願います。
近隣観光
木枯紋次郎で有名な三日月村、スネークセンターなども近くにありますのでセットでどうぞ。
もし、宿泊する前に、スネークセンターや三日月村に行く場合には、フロントに荷物を預ける際に、割引券をもらうと良いのではと存じます。
三日月はJAF割引など無いので、
※ジャパンスネークセンターは、JAF会員証で10%割引あり。
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