秋田県大仙市強首温泉にある大正時代の建物を旅館にした、国の登録有形文化財に宿泊できると言う特異な経験ができました。
強首は「こわくび」と読み、樅峰苑は「しょうほうえん」と言います。
源泉名:樅峰苑の湯
湧出量:240リットル/分
泉質:含むヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉
pH6.9
成分総計22.33g/kg
源泉温度:49.8℃
温泉特徴:黄土色
加温なし・加水なし
循環なし・消毒なし
露天風呂あり
混浴なし
貸切風呂あり
リンスはシャンプー別タイプ
シャワーは流し放題型・圧力弱い
ベビーバスなし
施設印象は歴史ある建物の旅館
温泉ソムリエより一言
自家源泉使用で、内湯と貸切露天のすべてにて、100%源泉かけ流し・オーバーフローですので、とても素晴らしい湯使いです。
温泉も黄土色した濃い温泉で、透明度は約15cmといったところでしょうか?
青森の黄金崎不老ふ死温泉や、九州で言えば黒川温泉の旅館湯本荘の温泉に似ています。
ただし、油匂は、今まで入浴した温泉で一番強かったように感じました。
塩分もしっかりしていますので、古代の海水温泉ですね。
露天風呂は、一旦外に出て、庭を少し歩いたところにあり、貸切露天風呂になっています。
チェックインの際に、2つある露天から選択して、時間を予約します。
そして、その時間になったらフロントにて「鍵」をもらって、貸切露天で約45分、独占入浴可能です。
ただし、加水されていない100%源泉かけ流しですので、強い塩分による「のぼせ」に注意です。
内湯は男女別に分かれていて、いつでも好きな時間に入浴できます。
温泉クチコミ情報
今回は宿泊させて頂きました。
強首温泉は1953年(昭和28年)に油田(天然ガス)の試験採掘を行ったところ、大量に温泉が湧出したものです。
樅峰苑は、また独自に2008年にボーリングして温泉を掘り当てたと言う事になります。
なお、樅峰苑の建物は、旧小山田家住宅と言い、大正6年(1917年)に完成した趣ある建物で、国登録有形文化財に指定されています。
文化財指定を受けますと勝手な建築変更などできませんので、旅館としての設備面では、物足りないところが正直ありますが、そんな伝統ある建物に宿泊できる機会も滅多にないと言えます。
私の母方の実家の建物は170年前の江戸後期の平屋でして、古さはだけは優っていますが、建物の大きさは、旧小山田家住宅のほうが全然大きく、しかも2階建てです。
しかし、もともと旅館としての設計ではありませんので、トイレ・洗面は部屋になく共同ですし、冷蔵庫もありませんので、そのあたりは理解して宿泊させて頂く必要があるでしょう。
ただし、エアコンはありますし、温泉は最高ですので、テレビも無く、暇なこと以外は、ゆっくりと滞在できました。
客室には消臭剤あり、おしぼりあり、冷水ありでした。
無いものは「テレビ」です。
Wi-Fiはあるようでしたが、接続のパスワードなどの案内が皆無で不明でした。
夕食も「川カニ」の料理など珍味もあり、美味しかったですが、献立表に自分の名前が入っているのは、初めて受けたおもてなしです。
朝食は一番早い時間で8時からでしたが、旅館としては標準時間です。
下記は客室(2人部屋)の様子ですが、ひとり宿泊で先に布団を敷いて頂いている状態です。
廊下に書籍や少し漫画もありましたが、客室にはテレビも無いですし、ワイファイもつながらなかったため、やることがなく、夜19時過ぎには、就寝致しました。
お陰で超久しぶりに、10時間以上、寝ることができた次第です。
建物は古いと言えども、強首地震のあとに耐震性を重視して建てたので頑丈なようです。
日帰り入浴
朝11時~15時は日帰り入浴が可能です。
日帰り入浴料金は下記のとおりです。
中学生以上600円・小学生300円・幼児200円
※料金は目安です。
バスタオル・フェイスタオルの貸出は、別料金になります。
施設
客室は僅か7部屋しかありません。
脱衣所のロッカーはすべて、カギのないボックス式です。
宿泊の場合には、あたりまえですが、客室のタオル・バスタオルを浴室に持参することになります。
もちろん、売店エリアにてビールなどの販売もあります。
宿泊する場合には下記が予約も簡単です。
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アクセス
日本秘湯を守る会の温泉旅館にしては、平地にあり、アクセスは良好です。
秋田空港からは、わりと近くて車で約16分(約13km)です。
下記の地図ポイント地点が無料の駐車場入口です。
母屋の右手奥が駐車場になっています。
しっかりとカーナビ設定して行かないと、わかりにくいところですので、ご注意を。
ちなみに、俳優としてもご活躍されている柳葉敏郎さんは、出身地である秋田県大仙市刈和野に自宅を新築しており、仕事の時には秋田空港から飛行機で東京に出ています。
地元のお祭りや行事にも積極的に参加なさっているようです。
下記写真はオマケですが、秋田空港のラウンジの様子です。
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